2023年5月8日に、新型コロナウイルスの分類が、季節性インフルエンザと同じ「5類」へ移行したことで、「ウィズコロナ」から「アフターコロナ」へ転換し始めた年になりました。少しずつ日常生活や経済活動を取り戻すなか、昭島市でも実に4年振りに昭島市民くじら祭が開催されました。この中で昭島青年会議所はステージとJCコーナーの運営を担当し、過去最高の来場者が訪れ無事に終えることができました。このような大規模事業への参画は久しぶりで、事業の何か月も前から準備を進めたことや、当日の運営を通して自己成長の機会提供をできたと思っています。また、昭島市の地域活性化の一助となる、非常に貴重な経験をさせて頂きました。
一方4年ぶりの開催に伴い経験豊富なメンバーが卒業されていた為、それまでの経験をコロナ渦で入会したメンバーに伝えることができず、一からの事業構築となりました。様々な問題に直面しひとつずつ乗り越えていきましたが、まだまだ課題は残っている状況です。2024年度はこの問題をチャンスと捉え、今後の昭島青年会議所の土台となるよう、強固な組織づくりを構築する1年とします。
JCの魅力とは何事にも本気で一生懸命取り組むことで、様々な経験を得られることがあげられます。青年会議所は「修練」「奉仕」「友情」の3信条のもと、「明るい豊かな社会」の実現を理想とし、より良い社会づくりを目指して、地域の社会的課題に対して積極的に取り組んでいる団体です。この3信条は、地域への社会課題へ取り組む「奉仕」を通じて、仲間との「友情」を育み、その過程で自分自身の「修練」を積むことができます。これは、ひとつの目的に向かってメンバー一人ひとりが考え議論を重ね事業を計画し、あらゆる事を想定して準備を進め、一生懸命真剣に取り組むことが重要です。本気で取り組んだからこそ事業を終えた後の感動や喜びはより増し、その時間を共有した仲間だからこそ深い友情で繋がり、一生付き合える仲間になります。そして、それまでの活動が自分自身の修練となり自己成長を遂げるものと考えています。
また、様々な機会の提供があります。青年会議所は単年度制で、一年ごとに組織が変わります。様々な立場を経験しすることにより、新しい気づきや学びがあります。より多くの機会を提供することで、地域を先導するリーダーになるため自己研鑽を積み重ねることができます。地域の社会課題解決や発展の為に取り組み、仲間と共に切磋琢磨して、成長することが出来る団体それが青年会議所です。この魅力は本気で取り組むことでしか得られません。メンバー全員が本気で取り組み、この魅力を実感してもらうよう邁進してまいります。
青年会議所では2020年から「育LOM」という制度がスタートしました。これは、育児世代であるJCメンバーが家庭や仕事、JC活動を平行しながらも活躍できる子育て支援等を積極的に行なうLOMを指します。昭島青年会議所もWEB会議の導入や、JC活動を行わない日を設定したりして2020年に「育LOM」の認定を頂きました。しかしながら、家庭や仕事・育児により、まだまだ思うようにJC活動が出来ないメンバーがいるのが実情です。このような課題に対して、様々なライフステージにあるメンバーが活躍できる組織の構築が、今後の昭島青年会議所には必要です。まず初めに会議に時間制限を設けることで、事前準備をしっかりして中身の濃い議論をする意識づくりを進めます。そして、子供同伴での委員会や理事会・例会の参加を可能にし、子育て中のメンバーが参加し易い環境を構築していきます。それ以外にも様々な課題があるかと思いますが、メンバー同士それぞれが違う仕事や家庭環境にあることを理解し合い、全員で参加し易い環境づくりを進めることが重要です。そうすることで、誰もが活躍できる組織へと変化していきます。
本年は青年会議所の運動に魅力を感じ入会してくれたメンバーが、全力で活躍できるよう組織改革に努めてまいります。そのような活動し易い組織づくりを進めていくことは、新たにJCに興味を持った方へのアピールポイントとなり会員拡大へ繋がると考えています。より魅力的に写る組織へ変革することで多種多様な人財が集まり、切磋琢磨していくことで、地域により大きな運動を伝播できる、そのような組織を作り上げていきます。
私は昭島が大好きです。この大好きな昭島の魅力とはなんでしょう?
ひとつに美味しい水があげられます。昭島市の水道水源は地下70メートルより深い層を流れる深層地下水をくみ上げています。東京都内で唯一深層地下水100%の水道水が飲むことができる自治体であり、ミネラルウォーターと変わらないおいしさです。
交通のアクセスにも恵まれています。幹線道路は国道16号や奥多摩街道が走り、中央高速道路や圏央道などにも近く、鉄道はJR青梅線・五日市線・八高線、及び西武拝島線が通っています。都心へのアクセスがよく通勤や通学にも便利です。そして、昭島駅周辺には、映画館などの大型商業施設も充実しており、どの世代においても暮らしやすい魅力があふれています。
また、地域に根差したイベントも魅力のひとつです。昭島市内には100近くの自治会があり、運動会や各地域でのお祭り、子ども向けイベントなどが開催されています。そして、250年以上の歴史がある拝島日吉神社の榊祭、地元商店が出店する屋台や、趣向を凝らしたパレードとステージ、大迫力の花火が魅力の昭島市民くじら祭は夏の風物詩です。
私は幼少期から昭島で育ち、現在に至るまで昭島で生活しています。非常に居心地がよく生涯このまちに住み続けたいと思っています。この魅力あふれるまち昭島を広く発信し、昭島に「行ってみたい・住んでみたい・住み続けたい」と思えるようなまちづくりの為、行政や関係諸団体と連携し、今後も地域発展に貢献できるよう活動していきます。
子供たちの学びや成長にとって、体験活動の機会を豊かにすることは極めて重要です。その体験によって豊かな人間性や、自ら学び、自ら考える力などの生きる力の基盤が養われるからです。しかしながら、インターネットやテレビ等を介して感覚的に学びとる「間接体験」、シミュレーションや模型等を通じて学ぶ「擬似体験」の機会が圧倒的に多くなっており、「直接体験」の機会が不足している現状があります。
この直接体験とは、登山やキャンプなど自然とふれあう「自然体験」、掃除・洗濯・料理など日常生活で体験できる「生活体験」、外国人との交流やボランティア・職場体験など、自分とは異なる文化や社会に触れる「社会体験」があります。これらの体験活動を積み重ねることで、仲間とのコミュニケーション能力や自立心、主体性、協調性、チャレンジ精神、責任感、創造力、他者と協働する能力など、多くの基礎的な能力を養うことができます。
しかしながら、先程も述べたように直接体験の機会が減少している現状があります。そのような時代だからこそ、我々青年会議所ができる青少年事業があると思います。これからの未来を担う子どもたちの成長のために、興味や関心、好奇心をくすぐるような、直接体験ができる事業を構築してまいります。
昭島青年会議所は、1985年に社団法人立川青年会議所から発展分離し、日本で736番目の青年会議所として創立されました。愛する昭島の発展や次世代を担う青少年のために熱い想いを持って運動を続け、来年40周年の節目の年を迎えます。これもひとえに、地域の皆様をはじめ、行政、関係諸団体の皆様、そして創立以来、長きにわたり青年会議所運動に邁進してこられた先輩諸兄姉のおかげであると心より深く感謝申し上げます。そして、これまで諸先輩方が行ってきた運動を絶やすことなく次世代に繋げていけるよう、働き方や社会環境が急激に変化している現在だからこそ、我々自らが変化することを恐れずに率先して挑戦していくことが、地域の発展に繋がっていくものと信じています。
最後に、2024年度第40代理事長の重責を与えてくださったメンバーに深く感謝の意を表すると共に、皆様にはより一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、理事長所信とさせていただきます。
子供たちの学びや成長にとって、生活体験や自然体験などの「直接体験」の機会を豊かにすることは極めて重要です。しかしながら、インターネットやテレビ等を介して感覚的に学びとる「間接体験」、シミュレーションや模型等を通じて模的に学ぶ「擬似体験」の機会が圧倒的に多くなった現代において、「直接体験」の機会が不足している現状があります。次世代を担う子供たちの為に、生活体験や自然体験などの体験活動の機会提供を行ってまいります。